サブプライムローンとは、
米国において、信用力の低い借り手に対して貸し付けた住宅ローンの総称です。
米国の消費者の大半は、
過去の借り入れ・返済の履歴と現在の借り入れ状況について、記録が取られており、
これを点数化したクレジットスコアと呼ばれる点数がつけられています。
クレジットスコアは、借金の返済が遅延すると低下し、
クレジットスコアが低い借り手は信用力が低いと判断されることとなるわけです。
サブプライムローンは、
このようなクレジットスコアの低い、いわゆる低所得者層をターゲットにした住宅ローンです。
金利が段階式に上がるなど、借り入れ当初の数年間は、
通常のローンより返済負担が少なくなっているのが特徴です。
2003年以降、アメリカではいわゆる住宅ブームが起きていました。
多くの人がマイホームを購入し、住宅そのものの価値も右方上がりに伸びていっていました。
その背景のもとサブプライムローンも広まっていったのです。
しかしそのようなバブル的現象には、日本経済がそうだったようにあっけなくはじけ飛びます。
それまで順調に上がっていっていたはずの住宅価格が、頭うちとなり、
住宅価格の上昇分を担保に金利を安くしていたサブプライムローンの借り手が、
そういったことができなくなり、延滞や差し押さえが増え、
その結果、不良債権化する傾向が強まりました。
そして大手住宅会社が経営難に陥ったことを皮切りとして、
世界を巻き込んだ負の連鎖反応が起きたのです。
サブプライムローンがこのような負の連鎖反応を起こした要因としては、
サブプライムローン債権が、小口証券化によりさまざまな金融商品に組み込まれ、
国際的に販売されていたことに原因があります。
投資していたアメリカ・ヨーロッパの金融機関やヘッジファンドが相次いで損失を被ります。
その結果リスクの高い株式を売って、より安全な国債などを買う動きが加速し、
あの忌まわしき世界同時株安、投資家としては市場にいる限りは手の打ちようのない状況となりました。
サブプライムローンの影響は一年以上もつづきました。
IMFによると2008年4月時で、サブプライム住宅ローン問題による世界の金融機関の損失が、
最大で9450億ドル(約96兆円)になると試算しました。
予想されるサブプライムローンの悪化を含めた住宅ローン市場の損失と、
住宅ローン債権を組み込んだ関連証券の合計損失が5650億ドルと推定しています。
これに、商業用不動産、消費者金融市場、企業向けに米国で組成されたローンや発行された証券を加えると、潜在的な累計損失は9450億ドルまで増加するとみられています。
全体の損失額を最大2400億ドルと見込んだ07年10月時点の報告よりも、5倍近く膨らんでおり、
「1990年代の日本の金融危機と同じくらいのマグニチュードだ」と指摘しています。
このような天文学的数値なパワーを持った負の波は正直防ぎようがありません。
管理人自身、当時の東証株価を見て、たまげて朝飯中、箸をおとしてしまったくらいです。
今になって経済学者のなかでは、予兆は確かにあったという人がいます。
確かにそのとおりです。
05年半ばまで10%台だったサブプライムの延滞率は、
06年10~12月期には13・3%に上昇したというデータをみても、そのとおりです。
ローンの焦げ付きが増えて、
06年12月以降、サブプライムを手がけていた中小ローン会社約20社が経営破綻しました。
今月13日には取引銀行から融資打ち切りを通告された大手のニューセンチュリー・フィナンシャルが
ニューヨーク証券取引所で上場廃止になったということもありました。
よってそのようなことから考えれば予測可能であったといわれています。
しかしそれは、個人的には間違いだと思います。
確かにそのようなことがおきたことを多くの機関投資家なり、アナリストはキャッチしていました。
しかしそのような小さな波が世界規模の津波になるとわかっていた人はいないはずです。
経済が人間が作った生き物だと考えれば、その予測を完全におこなうということ自体不可能なのです。
一般投資家は機関投資家より情報量も微々たるものですから、
なおのことその予測をリスク回避することは難しいと考えられます。
しかし一般投資家は投資そのものを生業にしているわけではないのですから、機関投資家に比べて、
まずいと思ったら市場そのものからとりあえずオサラバできるという利点もあるのです。
機関投資家は世界同時株安という状況までは予測できなければ、
どこかには逃げ場があるはず、どこかには逆に大穴があるはず、これはチャンスだと考えてしまいます。
(そうすることによって損失が大きくなってしまうわけですが)
予測できたとか、抜かしているアホな経済学者のいうことを真に受けてはいけません。
管理人が提唱するこういった時のリスクヘッジ方法はただ一つ!
とりあえず撤退!一にも二にも逃げるが勝ちです。
石の上にも三年なんて言ってたら、爆撃されておしまいです。
初心者の皆さんはなるべく控え目な投資額と低いレバレッジ、マージンコールを駆使して、
小規模にFXを楽しみましょう。そしていざとなれば逃げるのです。